サンディエゴ・パドレスの2025年シーズン前半のあれこれ
4月時点でチラッと書いたけども、2025年のパドレスの試合を追っている。
この記事のパリーグの順位予想、外しすぎだな。。。
現在オールスターブレイクで試合がない。前半戦終了時点で、首位ドジャースと5.5ゲーム差、3位ジャイアンツとは0.5ゲーム差。まだ気は早いけどNLワイルドカードは第3位。苦しい時期もあったけども、なんとか食らいついているかなという印象。
前半戦が終わったところであれこれ書いていきます。
選手覚えた
さすがに前半戦ちゃんと見ると、日本人以外の選手も覚えてきた。直近7/14のフィリーズ戦のスタメンがこちら。
- タティス(右)
- アラエス(一)
- マチャド(三)
- ボガーツ(遊)
- メリル(中)
- イグレシアス(二)
- カンプサーノ(DH)
- ジョンソン(左)
- ディアス(捕)
ボガーツ4番はちょっと笑うけど、でもオールスター直前調子上げてたので、なくはないか。
スタメンにいない選手だと、シーツとクロネンワースが良く出ている。シーツはケガなのかな?
イメージ通り、タティス・マチャドが中心のチームなんだけど、その他の選手も個性豊かで改めて面白いチームだなって思った。
アラエスは今のメジャーでは珍しいイチロー的なヒットメーカーで、とにかく三振をしないことで有名。タティスとマチャドという強打者の間にいると嫌なバッター。
タティスは4月はMVP級の働きだったけど、スランプ長かったね。5, 6月で一気に成績落とした。ただ長期離脱多い選手なので、とりあえずケガがないのは良かった。
マチャドは2000本安打も達成して、貧打に喘いでいるチームの中で安定して打ち続けている。
ボガーツがなあ。。。大型長期契約としては微妙すぎる。ショートの守備は安定しているから、守備の人と思えばまあなんだけど、昔もうちょっと打てたらしいので、もうちょっと打って欲しい。
メリルは去年大ブレイクした、新しいパドレスの顔だけども、今年の前半戦は6, 7月にかけて低迷していた。一回走塁時に相手のタッチが顔面に思いっきり入って、脳震盪からのIL入りがあって、そっから調子上がりきってないイメージ。
スタメンにいないけど、今年はギャビン・シーツがブレイクして、いいところでホームラン打ってくれた。シーツの大振り感好きなんだよな。ただ印象に残るホームラン多いんだけど、数字はあんまり残ってない。
イグレシアスは未だにメッツのイメージが俺の中では強い。下位打線の中では相対的に打ってくれる印象。渋い活躍。
クロネンワースが正セカンドで、俺はけっこー好き。打撃の数字あんま良くないんだけど、思いきったスイングしていて、ザ・メジャーの下位打線って印象。
キャッチャーはディアスとマルドナードの二人の交代制に落ち着いた。確かもう一人若いキャッチャーが最初出てたんだけど、マイナー落ちした気がする。
下位打線について触れてないけど、後で触れます。次はピッチャー。
ピッチャー陣
今年のパドレスはマスグローブがトミージョンで今シーズン離脱確定で、ダルビッシュも肘の炎症が思ったよりも長引いて、全然登板してくれなかった。なので苦しい先発事情だったけれど、その中で上手いことやりくりした印象。
最初のローテがキング、シース、バスケス、ピベッタ、カイル・ハートの5枚だった。2024年のポストシーズンでもキング・シース・ダルビッシュが先発だったけど、ダルを抜けば、キングとシースの二枚看板と言ってもいいだろう。
シースはパドレス史上二人目のノーヒットノーラン達成者であり、ショートアームから90マイル後半の豪速球、そして切れ味鋭いスライダー、あとたまにカーブやチェンジアップなど他の変化球も投げる。こういう不安定だけど、波に乗ったときは手がつけられないピッチャーが好きなんだけど、今年のシースはちょっと微妙。
キングは成績は良かったけども、5月末にIL入りして、ローテから外れてしまった。
カイル・ハートは去年KBO(韓国リーグ)で最優秀投手を取っていて、最初の数試合はいいじゃんと思った気したんだけど、いつの間にか打ちこまれてマイナー降格になっていた。確かに球速はないので、メジャーだと抑えるのに苦労するみたい。
で、バスケスとピベッタが相当良くて、特にピベッタは成績的には先発でトップ。この二人のおかげでなんとかローテが崩壊しなかったと言ってもいい。
ローテの穴にコレックやバーガトが入って、この辺もがんばった印象。
7月に入って、ようやくダルも戦線復帰して、あとはキング戻ってきて、シースが復調したら、先発陣としては盤石になる?
ただどこのチームもピッチャーが通年働くのが厳しい状況なので、計算通りにはいかないか。
そして中継ぎだけども、パドレスの中継ぎはめちゃくちゃに良い。これ試合をちゃんと見るようになって驚いた。守護神スアレスがいいイメージしかなかったけど、セットアッパーもいい。
モレホン→アダム→スアレスという勝ちパターンだけど、他にもエストラーダも良い。この4人がいるので、5回まで先発が持てば、後は4人のリレーでつないで勝ち試合を取れる。このパターンで4月は特に勝ち星を重ねた。
松井裕樹も敗戦処理多いけど、たまに勝ち試合でも投げるようになってきた。ドジャース戦の激荒れの試合でスアレス退場後に出てきて、ど真ん中にストレート投げて試合終わらせたときは鳥肌立った。一皮剥けるかなと思ったけど、そんなこともなく、たまにいい展開で出てくると打たれてしまい、なかなか首脳陣の信頼を築けないままな印象。日本だと制球悪くても、松井裕樹の球威で押しこめたけど、メジャーだと甘く入るとちゃんとホームラン食らうから、甘いところにもいけなくてしんどそう。でもようやっとる。
貧打すぎる
一番言いたかったことをこっから言います。貧打すぎる。
前半戦最終戦のスタメンの打率とOPSなんですけど……
Player AVG OPS ————————————- Tatis Jr. .269 .817 Arraez .279 .703 Machado, M .292 .840 Bogaerts .266 .713 Merrill .260 .739 Iglesias, J .231 .558 Campusano .000 .222 a-Cronenwo... .238 .758 Johnson, B .273 .651 Diaz, E .194 .555
※クロネンワースは途中出場
OPS.700以上あれば、平均打者以上で、.766超えてるといい打者ということらしいんだけど、タティスとマチャドしか超えてないんすよね。とにかくホームランが全然出ない。がんばってランナー溜めて溜めて、相手の守備ミスの間に一点、みたいな展開がめちゃくちゃ多い。本当にメジャーリーグなのか?と思って見ていると、相手チームはバカスカホームラン打ってくる。
タティスとマチャドも別にめちゃくちゃ調子良いって感じでもないから、本当に貧打。
特に下位打線が本当に終わっている。打率.000の選手をDHにしてますからね。
試合ちゃんと見るようになって、本当に選手層が薄いんだなというのを感じた。タティス・アラエス・マチャド・メリルが終わったら後はもう自動アウトみたいな時期あったからね。仮にここにシーツとボガーツが加わったとしても、6番までなんだよな。7〜9番が穴すぎる。まあクロネンワースは打つときは打つから……やっぱレフトか。意外とプロファー放出の穴がデカかった。まあ別にプロファー残留してても、ドーピングで離脱してたから、同じことだったけども。
後半戦の見どころ
前半戦を総括すると、「なんとか耐えてる」といった感じ。オールスター前にドジャースの連敗があったので、それがなかったらもうリーグ優勝は捨てだったかもしれないけど、まだいける。正直2025年のパドレスは目立った補強もなく、マスグローブもダルビッシュも離脱してて、どうなんだろうと思っていたけど、だいぶ戦えている。
しかしジャイアンツも食らいついていて、2025年のナ・リーグ西地区は魔境である。あ、ロッキーズはそういえば22勝74敗で、思ったより勝ってるなと思った。10勝超えるまでにずいぶんかかってたからなあ。ダイヤモンドバックスは47勝50敗。いつの間にか負け越してる。けどパドレスと戦うときD-バックス強いイメージなんだよなあ。
パドレスは52勝44敗で、これだけ見たら相当いい折り返しなんだけど、ドジャースがね、58勝39敗なので。ただドジャースも不安要素たくさんあると思うので、失速要因はある。ワイルドカード狙いでもいいけど、リーグ優勝して欲しいな。
追記
この記事書くにあたって検索したら、ずっとパドレス追ってる人のnote出てきた。いいね。
(了)