今年はメジャーリーグをちゃんと見ている
去年2024年のポストシーズンが面白くて、そこからの流れで今年はメジャーリーグをちゃんと見ている。メジャーに関するあれやこれやを雑記的に書いていきます。
思い出
昔田中将大がヤンキースに渡ったとき(2014年)にメジャー見ようと思ったけど、ヤンキースってチームが結局おもんなくて見るのをいつの間にかやめてしまった。2017年にはニューヨーク行って、現地で田中将大とダルビッシュの投げ合いを見たけど、結局日本人選手以外があんまわかんなくてね。日本のプロ野球見てて楽しいのは、選手をある程度わかってるからというのがあるんだと思った。
2017〜2019年頃はフラレボ理論で超打高時代で、日本人投手もよく炎上してたのを覚えている。この時代のアストロズは特に強かったな。でもこの時期の試合ってすぐホームラン出て、最終スコアが8-7みたいな展開ばっかで、逆転逆転で面白いというよりかは、ずっと馬鹿試合見せられてる感覚で、そこもあんまハマれなかった要因だと思う。
2019年のシーズンオフにアストロズのサイン盗みが判明して、そこで決定的にメジャーから離れた。その後コロナだとか粘着物質だとか選手会ストライキとかステロイド利用とかピッチクロックだとか、萎えることが多かった。
だんだん面白くなってきたのは、パドレス・ダルビッシュの復活とか、大谷翔平のDH専念とか、山本由伸の移籍とか、今年だと佐々木朗希のメジャー挑戦とか。2023年くらいからパドレス中心に見始めてたけど、その頃のパドレスは大幅補強したものの全然上手くいってなくて、楽天を見ているかのようだった。
アメリカ国内の時差
今年のMLBはナ・リーグ西地区がスタートダッシュに成功。
パドレス・ドジャース・ジャイアンツがとにかく強い。今確認したら2025/04/26時点でパドレス17-8、ジャイアンツ17-9、ドジャーズ16-9、そしてさりげなくダイヤモンドバックスも14-11でけっこー強い。ロッキーズは終わってて、4-20。ロッキーズだけ異様にチーム状況悪すぎる。今年に限って言えばホワイトソックスより全然弱い。まだ10勝してないチームはロッキーズとホワイトソックスの2球団だけ。
4月は見れる試合は見たんだけど、試合開始時間がめちゃくちゃバラけるんだね。日本のプロ野球は平日ナイター18時・土曜14時・日曜13時が基本で、最近は熱中症対策だなんだで試合開始時間ズレることも多いけど、やっぱ基本はナイター18時。
アメリカは日本との時差があるんで、現地時間のデーゲームだったりナイターだったりな訳だけど、アメリカ国内でも時差が最大3時間ある。だから現地時間18時開始だったとしても、東地区の試合開始から、西地区の試合開始だと、東地区の試合は終わってたりする。
そういうのがあるんで、最近はどこの球場での試合なのかを確認する癖をつけてる。今日のパドレスvsレイズ戦はペトコパーク(本拠地)なので、日本時間10:40のプレイボールだった。現地時間だと18:40だったらしい。
仕事柄Appleの現地イベントを注視することがたまにあるので、西海岸との時差を一回覚えたんだけど、結局たまにしか使わないと忘れてしまう。確認したら-17時間だった。10:40を-17hしたら、あれ?となって、更に調べたら、サマータイムが発動していた。現地は+1hになってるから、-16h。サマータイム本当に廃止して欲しいなあ。
話を戻すと、アメリカ国内の時差があるので、試合開始時間によっては、
- MLB東地区球場の試合
- MLB西地区球場の試合
- NPBのナイター
みたいなハシゴが可能になる。二軍戦とか甲子園とかも見る人だったら、本当に一日中切れ目なく野球見ることが可能になる。すごい話である。
視聴方法
メジャーの試合中継をどう見るかだけど、わたくしはSpotv Nowを選びました。月2,000円と非常にリーズナブル。
俺は基本的にパドレス戦中心に見て、たまにドジャースを見たいというユーザーだけども、Spotv Nowだと日本人選手が所属している球団の試合は全試合流してくれるっぽいので、ニーズを満たしている。
プレミアムプランは去年のポストシーズンのときに契約してみたけど、そこまで恩恵は感じなかったかな。試合のマルチ再生、スマートテレビでの再生、広告なしがメリットだけど……
- マルチ再生はまずしない
- テレビ再生もそんなにしない
- 時間帯的にタブレット視聴が多い
- あとやろうと思えばミラーリングでテレビ投影できる
- ベーシックプランでもそこまで広告は見せられない
- 今は視聴開始前に山本由伸が棒読みで「僕のカードがどうこう」言うCMが流れているが、それだけ
- どっちかっていうとモーダルが2連発で出てきて、「今日は表示しない」の選択肢しかないやつの方がうっとうしい。これはプレミアムだと消えるんだろうか?
総合的に見て、Spotv Nowが一番いい選択肢なんじゃないかと思います。満足度高いです。これで2,000円/月はマジで安い。
不満点があるとすれば、現地の英語実況で視聴したいので、その切り替えが追加されたら個人的には嬉しいなあ。親切で日本語実況つけてくれるっぽいんだけど、英語の勉強のつもりでMLB視聴したい気持ちがあり。
英語で視聴したいんなら、公式のMLB.TV契約しろやという話なんだけど、これが今円安というのもあってやや高い。30ドル/月で、本来はちょい高ぐらいの値段なんだけど、これが円安効果が入ると、現在1ドル=140円の相場だと4,200円。MLBを熱狂的に見ているならともかく、そんな毎回毎回見る訳でもないので、これは厳しい。
他の選択肢としてはAbemaだApple TVだBSだって選択肢があるんですが、調べてみると、全試合放送されなかったり、ドジャース戦は全試合だったり、テレビでしか見れなかったりとか、何かと制約が多く。
Spotv Now、NPBとはまた違う実況の人選になってて、その辺もちょっと面白く見ている。日ハムの実況やってたゴーンヌおじさんこと近藤さんだとか、謎のAKI猪瀬とか。基本的には英語できて、MLB事情に詳しい人という感じ。やっぱ無名でも詳しい人が喋ってるのがいいわ。なんか普段日本の野球しか見てない解説が「このピッチャーは球が全体的に高いですね。もっとアウトローに投げた方がいいです」みたいなことゆーてるのはちょっと厳しさを感じる。
あとSpotv Nowのパドレス戦の実況は、若干予算抑えてるのか、解説なしの実況ソロになるときがあって、一人喋りになってる実況はちょっと面白い。日本だとあんま見ないので。
ピッチクロック試合つまんなそうに見える
2023年からピッチクロックが導入されて、試合時間は確かに短縮された。
あと最近知ったけど、打者の方にもピッチクロック違反があって、制限時間の8秒前までに打席に入って構えないとストライク取られるらしい。これ知らなかったけど、先日試合見てたら1ストライクコールされてて驚いた。
ただやっぱサクサク試合進むけど、試合つまんなさそうに見えてしまう。別にダラダラやってたら面白そうかってそういうことじゃないんだけど……
個人的にはピッチクロック反対派。
投手のケガに対する影響はまだ因果関係が証明されてないけども、どうなんだろうなあ。
ケガ問題よりも、やっぱ試合がつまらなく見えるっていうのが問題。
どこかのアメリカ人が「日本は野球場でイニング間にイベントやって盛り上げるなど、野球を面白く見てもらう努力をしている。アメリカは野球がつまらないものだと思っているので、時間を短縮した」みたいなことを書いていたと思うけど、俺は野球を面白いと思っている側の人間なので、なんかプロのアスリートがコセコセ時短してんの見たくなくて、100%のパフォーマンスを見たい。
日本のプロ野球の間延び感は、ピッチクロックというか、配球や文化の問題だと思う。この前セリーグの球団の試合見たら、まだ一球外しやっててビックリした。「とにかくボール球をたくさん使って、慎重に攻めることが賢明で、ストライクゾーンで直球中心で勝負するのはバカ」という思想が染みついている。
あと「ホームランを打たれるよりもフォアボール出した方がまだマシ」というのものあって、これは必ずしも間違ってないんだけど、この信仰のせいで日本のプロ野球だとよくこんな展開が生まれる。
- 一人ランナーが出る
- 送りバントでワンナウト二塁
- 変化球で逃げて逃げてでフォアボール。ワンナウト一二塁
- 際どいところを攻めて、バッターは内野ゴロ。ただ進塁打になってツーアウト二三塁
- ボールゾーン中心の攻めで結果フォアボール。ツーアウト満塁
- ここまで来てやっと逃げ道がなくなるので真剣勝負
これがダルすぎる。興行的にも良くないし。日本でピッチクロック導入しても、テキパキこの流れが行われるだけで、そういうことじゃないんじゃないか?と思う。
メジャーの面白さ
「一回メジャーリーグ見ると日本のプロ野球はレベル低くて見れないね」って言ってる人と前会ったことあるけど、俺は全然両方見てるな。選手のフィジカルの差は感じるけど、別の競技だからなあ。
メジャーは30球団あるので、日本のプロ野球と違って全体を把握するのが厳しくて、よっぽど野球オタクじゃない限り、そういう見方はしないっぽい。日本の12球団だったら、最大6試合追えばいいだけだけど、15試合あるからね。
なので応援している球団を中心に見ていけば良さそう。今年はパドレス目線で1シーズン見てみるつもり。パドレスの選手はだいぶわかってきて、そうなると敵チームの情報もちょっとずつわかってきて、だんだん楽しくなってきた。全然知らないチームだけどすごい選手いるんだなとか、デグロム今レンジャーズいるんだとか。
配球の違いも面白い。フラレボ革命の対策とピッチャーの球速向上とで、「高めの強いフォーシーム」の割合が増えて、日本よりもコースと球種を散らす意識が強いように見える。メジャーだとベンチが配球考えているらしくて、ピッチコムで投手捕手に伝えてるので、日本の捕手のリード能力依存問題がない。これはなんか日本もこうなって欲しい気がする。
メジャーのピッチャーといえばムービングボールで細かく芯をズラして……な時代はもう終わっていて、今はカーブやスイーパーで大きめに動かす投手が多い気がする。更に昔はメジャーはフォーク使わないから、日本のフォークピッチャーが行くと無双できる時代があったけど、今はスプリット投げる投手はそこそこいる。
2010年代後半の花火大会みたいな時代と比べると、2020年代前半は投高打低になってて、今ぐらいがバランス良いかなと感じる。なんで投高打低なんだろう。ピッチクロックとか粘着物質禁止とか、ルール的にはピッチャー不利に改正されてるけど……いや、どちらかというと打低傾向になってきたから、ピッチャーに厳しいルールを制定してるのかな。
(了)